NFTアートの作り方は難しくなく、初心者でも今日からできます。
実はイラストだけでなく写真や音楽もNFTアートにすることができ、日本人のNFTアートが成功することも多いです。
Openseaを使ったNFTアートの作り方について解説していきます。
目次
NFTの作り方の前に…そもそもNFTとは?
NFTはNon Fungible Tokenの略で、日本語だと非代替性トークンと言います。
日本語にしたところでさらにわかりづらいですが、要するに代替できないもの、ということです。
分かりやすいのが1万円札とサイン入りの1万円札の例です。
- ただの1万円札→5000円2枚と代替可能
- バンクシーがサインした1万円札→5000円2枚と代替できない
ただの1万円札は代替可能で、サインされると途端に代替できなくなりますよね。
これをデジタルに置き換えると…
- Ethereum→等価のBTCと代替可能
- NFT→価値は相対的に決まる
上記の通りです。
なんとなくイメージが掴めた人はそのまま読み進め、まだ分かりにくいという方はNFTとは?簡単に超わかりやすく解説【事例多数】にて具体的な例を用いて解説しているので、合わせて読んでみてください。
NFTの勉強方法
まだまだNFTについて全体像が掴めていない、という方は本や海外のメディアで勉強するのも一つの手です。
日本ではPVが取れないのか、あまりマスメディアで報じられることがありませんが、海外の大手メディアでは連日クリプトやNFTについて報じられています。
価格推移はもちろん、各クリプト関連企業のCEOへのインタビューもあり、英語情報の密度は日本の比ではないです。
Youtubeでは猿のアイコンで有名なBAYCのCEOにインタビューもあり、Google出身の彼女がNFTに進出した話をしています。
猿のアイコンがSNSで増えている理由については、【NFT】猿のアイコンが流行っている背景に何があるのかにて考察しています。
さくっと全体像を日本の本で学び、最新情報は海外メディアを追っていくのがおすすめです。
NFTを勉強する方法3つ【英語学習のすすめ】にて見るべきメディア、おすすめの本を紹介しているので勉強したい方はどうぞ。
最近ではRug Pullと呼ばれるDefiやNFTを触っている人ならお馴染みの詐欺手法で1million稼いだ20歳2人組が逮捕されていましたね。
NFTにまつわる論争とデメリット
Twitterやニュースで常に話題になり、一攫千金が狙えるかもしれないと思ってNFTを調べ始めると、いろんな噂が出てきますよね。
よくあるのが下記の5つ。
- NFTは意味ないただのjpegである
- NFTは詐欺やマネーロンダリングに使われる
- NFTは胡散臭い
- NFTはスクショできるから価値がない
- NFTは環境に悪い
NFTの作り方とは特に関係ない項目なので軽く流しますが、下記記事にてそれぞれ解説しているので興味のある人は合わせて読んでみてください。
【関連記事】
NFTは意味ないのか 10,000枚のjpegは幻想である理由
NFTの作り方 事例から作りたいNFTを決める
漠然とNFTを作りたい…と思っている人が多いです。
NFTは作るだけですぐに売れるものではないので、コンセプトや発信したいこと、どのようなメリットがある商品なのか、など考えてプロジェクトとして進める必要があります。
まずは事例を見ながらどのようなNFTを作るのか決めましょう。
まずは、【最高額75億円】NFTアート高額落札ランキングTOP10にて紹介している高額で落札されたNFTアートとその傾向を知っておくのがおすすめです。
Cryptopunksなど有名コレクションの事例から傾向を学ぶ
特に高額で取引されるものの中で一際目立つのがCryptoPunksです。
謎にドット絵のNFTアートが多く見られるのはこのCryptoPunksの影響が大きいです。
最古のNFTアートコレクションであり、最近ではBAYC運営のYuga LabsがCryptoPunksとMeebitsのNFTコレクションを買収にて書いている通り、買収されました。
このドット絵のブームは世界的な大喜利的な文化である「ミーム」の影響が大きく、4chanで毎日のように登場するカエルのペペに着想を得てCryptoadzが生まれました。
Cryptoadzについては【完全ガイド】CryptoadzのNFT成功までの道筋にて紹介しています。
CruptoPunksの歴史はそのままEthereumやNFTの歴史といっても過言ではなく、知っておいて損はないです。
【完全ガイド】CryptoPunksの歴史から価格・買い方までにて紹介しているので合わせてご覧ください。
写真や音楽でもNFTアートを作ることができる
TwitterのアイコンがNFTアートに対応した影響からか、プロフィールアイコン用のNFTアートが注目されがちですが(確かにプロフィールアイコンの市場は大きいですが)、写真や音楽からもNFTアートを作ることができます。
写真のコレクションはOpenseaで販売されているものでも数百万円から数千万円、音楽も同様に高額な売上を記録しているNFTアートが多数見られます。
もしすでに写真を趣味でやっていたり、音楽を作っているなら今からすぐにNFTアートを作ることができます。
それぞれ、下記リンクより解説しているので読んでみてください。
【事例あり】NFTで写真を販売する方法5つのステップ【作り方から出品方法まで】
初心者でも日本人でもNFTアートを作って売っている事例
NFTアートに関するブロックチェーン技術を理解し、初心者からコードを書いていくとなると確かに難しいです。
しかし、小学生や英語のわからない日本人でも多くの人がNFTアートを作って販売しています。
中には数千万円規模の成功を納めているプロジェクトも多数あり、とても参考になります。
【小学生が1800万円】 NFTアートが売れた事例5つと売るためにすべき3つのポイントにて、初心者からどのようにしてNFTアートを販売したか、面白いNFTアートコレクションの事例と共に紹介しているのでぜひ読んでみてください。
NFTの作り方 準備編
NFTに関する事例と前置きが長くなりましたが、ここからNFTの作り方を解説していきます。
まず準備するものが2つあります。
- ガス代支払い用のEthereum
- デジタルウォレットMetamask
順番にサクッと説明していきます。
ガス代支払い用のEthereum
ほとんどのNFTはイーサリアムブロックチェーンにて作られており、作ったり販売、購入する際にガス代の支払いが必要です。
ガス代は簡単にいうと手数料のようなもので、ブロックチェーンが混んでいると価格が安くなり、混んでいると高くなります。
【無料あり】NFTアート取引で掛かるガス代とは?相場と安く抑える方法解説にて詳しく紹介しているので、安く抑える方法を知りたい方は読んでみてください。
まずはEthereumがないとNFTアートは作れないので、Coincheckやバイナンスから購入しておきましょう。
まだアカウントを持っていない人は早めに下記リンクより作ってしまいましょう。
ここでEthereumを購入できたら、1つ目の準備が完了です。
デジタルウォレットMetamask
CoincheckやBinanceは取引所なので、日本円を暗号通貨に交換することができます。
しかし、NFT販売プラットフォームであるOpenseaなどを利用するためにはデジタルウォレットに入金しておく必要があります。
取引所でEthereumを購入→Metamaskに送金→MetamaskをOpenseaに接続
上記の順序です。
Metamaskに入金しておけば、NFT関連のサービスはどれも使えるようになるので、まずダウンロードしておきましょう。
PCならChromeの拡張機能、スマホならアプリがあります。
下記リンクからどうぞ。
NFTを作るプラットフォームを選ぶ
厳密にはNFTはプラットフォームを通して販売する必要はありません。
独自コントラクトを作り、独自のNFT販売サイト(ECのようなもの)を作ればそこで販売することも可能です。
ただ、はじめてのNFT作りならまずはプラットフォームに出品してみるところから始めていくのが無難です。
NFT販売プラットフォームとして有名なOpensea以外にも多数のプラットフォームが存在します。
【最新版】NFTアート販売プラットフォーム7選【比較/一覧】にてそれぞれ特徴を紹介しているので合わせて読んでみてください。
色々プラットフォームがあると話しましたが、まずはOpensea一択です。
それでは、OpenseaにアップロードしてNFTアートを作るために作品を用意しましょう。
NFTアートにする画像をスマホアプリで作る
NFTアートの形式は、なんでも大丈夫です。
OpenseaはJPG, PNG, GIF, SVG, MP4, WEBM, MP3, WAV, OGG, GLB, GLTFに対応していて、最大のサイズは100MBまでアップロード可能です。
スマホで撮った写真でも、音楽のmp3データでも、スマホアプリで作ったトッド絵のアイコンでも大丈夫です。
作品がすでにある人は次の章に進んでNFTを作っていき、まだ作品がない人は【簡単】NFTアートの作り方とおすすめアプリ5選でおすすめのスマホアプリを紹介しているので参考にどうぞ。
NFTの作り方 Openseaでアップロードしていく
今回はOpenseaでのNFTの作り方を解説していきます。
まずはMetamaskで接続し、Openseaにログインします。
特にIDやパスワードは必要なく、Metamaskを接続するだけでログイン完了です。
次に、右上の「Create」を選択して実際に作品をアップロードしていきましょう。
作品の紹介やブロックチェーンでEthereumを選んだらNFT作り完了です。
Openseaの画面の見方やNFTを作る際のポイントについて、【販売してみたい人向け】NFT販売方法を5つのステップで解説にて画像で紹介しているので参考にしてみてください。
NFTの作り方はわかったけど、売れない問題
NFTを作ってみたはいいが、全く人にみられないし全く売れる気配がない…
と悩む人が結構いますが、売れないのは当たり前です。
そもそもTwitterのフォロワーも少ないし、あなたのNFTアートを欲しいと思わせる魅力がなければ売れません。
有名人でないなら、毎日食べたラーメンを紹介するSNSをやっていてもフォロワーが集まらないのは当然ですよね?
同様に、何者でもない人が販売するNFTはまず売れません。
はじめにやるべきことは下記3つです。
- NFTマーケティングについて学ぶ
- 売れるNFTアートの作り方を学ぶ
- エアドロを活用して見つけてもらう
順番に説明していきます。
NFTアートに関するマーケティングについて学ぶ
NFTアートを販売することは、小さなお店を作って起業するのと同じことです。
NFTアートコレクションならブランドであり、単体のNFTアートは商品ですよね。
商品をまずは人に知ってもらい、魅力を伝え、手に取ってもらい、購入してもらう。
購入してもらった後にリピートしてくれたら完璧です。
NFTアートに関するマーケティング戦略はNFTアートマーケティング戦略ガイド【無料で宣伝する方法】にて紹介しているので読んでみてください。
売れるNFTアートからブランドの作り方を学ぶ
売れているNFTアートプロジェクトがどのようにして注目を集め、どのように初めのファンを獲得したのか学ぶことはとても大切です。
ミーム的な広がりもあれば、インフルエンサーとコラボをしていたり、NFTに新たな活用法を見出したり、様々です。
NFTアートを作っていくプロセスを公開していたCool Catなどは0からブランドを作り上げていて、すぐに真似することができる方法も含まれています。
NFTアートが売れない理由とは?売るための戦略公開【具体例3つ】にて3つの有名NFtアートプロジェクトの販売戦略を紹介しているので参考にしてみてください。
エアドロップを活用して見つけてもらう
初期のアクセスを集めるためにとても有効なのがTwitterの活用とエアドロップです。
無料でNFTを手に入れたい人にリツイートしてもらい、拡散させることができるので、無料で多くの注目を集めることが可能です。
Openseaの競合として現れたNFTアート販売プラットフォームのLooks RareはOpenseaのヘビーユーザーである3Eth以上取引のある人を対象にトークンをエアドロップして初期ユーザーを集めました。
エアドロップは広告ターゲティングと同様に条件を指定して実施することも可能です。
NFTのエアドロップとは【やり方から受け取り方まで解説】にて事例とやり方を紹介しているので初期のユーザー獲得に利用してみてください。
NFTの作り方は実践しながら学んでいく
なによりも大切なのは、まずNFTアートを作ってみることです。
NFTアートを作ってみたい…のまま時間がすぎるのは勿体無いですよね。
今はじめれば日本国内で見ればすぐに上位0.01%に入ることができます。
新たなテクノロジーや領域はやったもん勝ちみたいなところがあり、今では子供でも作れるホームページ制作を、2000年代では100万円以上で発注するのが当たり前でした。
NFTやブロックチェーン、クリプトはまだまだ黎明期であり、誰にでも平等にチャンスがある数少ない領域です。
まずは下記から取引所に登録してEthereumを手に入れ、NFTをどんどん作っていきましょう。