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【NFT】猿のアイコンが流行っている背景に何があるのか

NFTの猿がTwitterやInstagramの著名人を中心にアイコンにされています。

一過性の流行や投機目的での保有が考えられますが、実際にどのような動きが背景にあるのか、調査しつつ解説していきます。

 

作り方についても後半で触れるので1万体のコレクタブルNFTアートを作りたいと考えている方は後半へどうぞ。

 

【NFT】猿のアイコンとは一体なんなのか?

NFTとして多くの著名人がアイコンにしている猿のアイコンは「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」というNFTコレクションです。

 

10,000体の少しずつ見た目が違う猿のイラストのコレクションで、安いもので1体100Ethereumほどの価格がついています。

 

今のレートで3500万円くらいですね。

 

猿のNFTで知られるBAYCの運営元はYuga Labsという企業で、CEOは以前にGoogleのグローバルブランドディレクターを勤めていたNicole Muniz氏です。

 

インタビューは下記で公開されています。

 

 

NFTとは?なぜアイコンにするのか

 

少し脱線しますが、そもそもNFTとはなんなのか、という話をします。

 

NFTは「Non Fungible Token」の略で非代替性トークンの略です。

 

ただのお札は同額の貨幣と交換できますが、Banksyがサインした貨幣は同額の貨幣と交換できませんよね。

 

これを「等価での交換不可能=非代替性」と言います。

 

NFTに関しては説明というより、実際の事例を見た方が早いと思うので、【事例多数】NFTとは?簡単に超わかりやすく解説を読んでみてください。

 

事例多めに解説しています。

 

 

NFTの猿アイコンを運営しているYuga Labs

猿のNFTを運営しているYuga Labsは「BAYC」の他にも「MAYC」や「BAKC」、そして「CryptoPunks」や「Meebits」というNFTコレクションを運営しています。

 

後者のふたつは最近Larva Labsから買収しました。

 

BAYC運営のYuga LabsがCryptoPunksとMeebitsのNFTコレクションを買収にて買収によって何が変わるのかについて紹介しています。

 

NFT業界を牽引するトップ企業で、わずかOpenseaで売買されるNFTコレクションランキングトップ15の中に全てのコレクションがランクインしています。

 

 

売上は上記のツイートの通り、138Mの売上で粗利益は驚異の95%で運営されています。

 

マーケティングコストがほぼ0で回っており、いかにブランドが支持されているのかがよくわかりますよね。

 

 

猿のアイコンはNFTとして1つ3000万円以上で取引されている

Openseaでは売買のアクティビティを見ることができます。

 

直近でも数時間に複数売買されており、1つ3000万円以上で取引が成立しています。

 

この流行の背景には運営のYuga Labsによるブランディングとマーケティング、そして新たなテクノロジーが世界に広まる最先端にいたいという一部のイノベーター、そして投機的な価値を見出して参入する個人や企業があります。

 

では次の章でなぜNFTが、そして猿のアイコンが流行しているのか背景を考察していきます。

 

 

【NFT】猿のアイコンが流行している背景にはなにがあるのか

猿のNFTが流行し、多くの著名人がアイコンにしている背景にあるのは下記の通り。

 

  • オープンな知的財産権
  • 投機的価値
  • テクノロジーの最先端に触れたい

 

順番に説明していきます。

 

 

猿のNFTをビジネス利用できるオープンな知的財産権

@andythenguyen氏
Instagramより

猿のNFTの保有者にはビジネス利用できるオープンな知的財産権が付与されます。

 

今まで世の中に存在するキャラクタービジネスのIPは企業によって保有されてきました。

 

発注を受けたクリエイターも、ゲームやアイテムを購入した人にもビジネス利用は許されません。

 

そんなことは当たり前ですよね。

 

しかし、猿のNFTであるBAYCの保有者にはビジネス利用をできる権利が与えられています。

 

今BAYCをオリジナル商品のアイコンにしたレストランをオープンしたら、同じくBAYCに大金を掛けている各業界のイノベーター層に簡単にリーチすることができますよね。

 

Bored Apeレストランがカリフォルニアにオープン【NFTビジネス事例】では実際にレストランをオープンした事例を紹介しています。

 

NFTの活用事例として参考になるので、合わせてご覧ください。

 

 

猿のNFTを購入していると3万円が6000万円に

猿のNFTは一番はじめのMint価格(一時販売価格)は230ドルほど。

 

3万円以下で購入することができました。

 

初めに購入して1体保有しているだけで、MAYCやBAKC、Ape Coinなどのエアドロで合計6000万円以上に資産がふくらむことになります。

 

株式を保有していたことで得られる配当と同様に、事業が拡大するにつれ初期に可能性にかけていた人は考えられないほどの恩恵を得ています。

 

今後猿のNFTを運営するYuga Labsからメタバースが発表されることがリークされ、さらに規模が拡大していくことが予想されます。

 

メタバースについてはBored Ape Yacht Club(BAYC)がメタバースに参入か【Landセール】にて解説しています。

 

 

テクノロジーの最先端に触れたいイノベーターにリーチ

Yuga LabsのCEOも言及してますが、Web3の文化や可能性、革新性などとにかく最先端に触れたいイノベーター層を取り込むコミュニティ機能が成功の一因であるとインタビューに答えています。

 

イノベーターの中でも特にWeb3に期待を寄せている人たちのコミュニティが猿のNFTアイコンによって形成されています。

 

最たる例がApe Festに代表されるクローズドなリアルイベントです。

 

Yacht Clubの名の通り、ヨットを借り切ったパーティーも実施しておりリアルなイベントでもNFTをはじめWeb3の最前線に触れることができるわけですね。

 

 

【番外編】猿のNFTのようなコレクタブルNFTの作り方

10000体ものNFTを実際に手描きで作っていこうとすると、一体どのくらいの時間が掛かるのか想像できませんよね。

 

Photoshopなどを触ったことがある人なら簡単に理解できると思いますが、猿のNFTは各レイヤーでパーツを分けて自動生成されています。

 

  • 肌の色のパーツ
  • 衣類のパーツ
  • 口元のパーツ
  • 目のパーツ
  • 帽子などアイテムのパーツ

 

他にもたくさんありますが、それぞれパーツごとに数十種類を作成します。

 

その後自動的にアバターを作ることができるソフトウェアを利用して10000体になるように組み合わせていきます。

 

この時に変数を用意することでレア度が変わるように作成することができます。

 

この辺の詳しい作り方は【NFTの始め方】動画で学ぶNFTジェネレーティブアートの作り方にて紹介しているので合わせてご覧ください。

 

 

【NFT】猿のアイコンが流行っている背景にあるものは一過性のブームか

一概には言えないが、NFTの目的は猿のアイコンを買って金を増やすことだけではないでしょう。

 

金を増やす投機目的に3000万円以上の資金を用意するくらいなら、インデックス投資で5%の利回りで回した方が良いに決まっていますよね。

 

ただ、現状盛り上がりすぎている感も否めません。

 

今後この熱狂がどのように動くかは誰にも予想できませんが、インターネットバブルが崩壊したように一度収束に向かうのではないかとも予想されます。

 

a16zが投資をし、メタバースが発表されるなどさらに盛り上がることも考えられます。

 

NFTをリードするYuga LabsとBAYCプロジェクトにはWeb3の未来を期待です。

 

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