NFTとメタバースがなんとなく話題になっているけど、関係性やそもそも違いとはなんなのか、投資するためにはどうすれば良いのか、関連銘柄はどのようなものがあるのか徹底解説していきます。
少し脱線してメタバースとNFTが一般に普及してくるタイミングと未来についても考察してみました。
目次
NFTとメタバースの関係性とは?
そもそもNFTによって、なにが変わるのか?
回答としては、デジタル資産を当人が保有できるようになります。
ゲームをいくらプレイしてガチャで強いキャラを手に入れたとしても、ゲームのキャラを所有しているのはゲーム会社です。
例えば、AmazonでKindlleの本を購入してもAmazonのアカウントを停止させられると全てのKindle本にはアクセスできなくなります。
デジタル資産である本もAmazonが所有しているからです。
デジタル資産にはさまざまなものがあり、例えばSNSのフォロワーもそうですね。
Tiktokでは仮想通貨に関する情報を発信するアカウントを数十万アカウント停止させました。
理由は、中国が仮想通貨を禁止したからです。
そのタイミングで中国の仮想通貨に可能性を感じている人は中央集権者のいないDeFiに投資マネーを集中させました。
GAFAや国などプラットフォームに睨まれると資産を取り上げられてしまいます。
ここでデジタル上で資産を管理でき、かつ中央集権者がいないブロックチェーン上でデジタル資産を保有できるNFTに注目が集まっています。
NFTとメタバースの違い
NFTはデジタル資産を保有できるブロックチェーン上の仕組みであることを説明してきました。
メタバースは簡単にいうと、デジタル空間です。
ただのゲームのようなデジタル空間ではなく、現実世界(ユニバース)と同じ世の中のありとあらゆるものが存在するデジタル空間がメタバースです。
現在はゲーム空間のようなSand BoxやDecentralandといったメタバースアプリがメタバースの象徴として取り上げられていますが、近未来には現実世界で受けられるサービスの大半がメタバースでも実現すると考えられています。
銀行など金融インフラ、オンライン診療などの医療やイーコマース、SNSなどデジタルでやり取りできるものがメタバースに進出していきます。
ここで重要な役割を果たすのがNFTです。
NFTがメタバースのインフラになる世界
NFTはデジタル資産を保有する権利を与えてくれる技術です。
今までいくらInstagramに画像を投稿しても、Twitterでいいねをたくさんもらっても資産にはなりませんでした。
仮にフォロワーが増えてもトランプ元大統領のようにアカウントを停止されたらそれで終わりです。
「デジタル空間=ゲーム」といった認識程度であったメタバースにNFTが関係してくることによって、デジタル空間で努力した結果得た資産を保有できるようになります。
NFTがあることによって、メタバースが現実世界と同じ役割を担うようになります。
GAFAなどプラットフォーマーに睨まれて追い出されたら終わりのデジタル空間を借りて生活する賃貸型のWeb活用から、一軒家を購入する所有型のWeb活用になるわけですね。
NFTとメタバースの関連銘柄を一覧で解説
次に簡単にNFTとメタバースに投資していくために抑えておくべき関連銘柄について紹介していきます。
別記事で関連銘柄について詳しく解説しているのでここではざっくり紹介していきます。
NFTとメタバース関連銘柄株式投資編
- Facebook改めメタ
- Microsoft
- エヌビディア
- ユニティソフトウェア
- Apple
- アルファベット
- Epic Games
株式投資であれば上記のような企業があげられます。
それぞれ、メタバース関連ソフトウェアやハードウェアへ多くの研究費を投じていますね。
また、抑えておかねければならないのが仮想通貨への投資です。
NFTとメタバース関連銘柄仮想通貨編
企業へ投資 = Web2.0へ投資
仮想通貨へ投資 = Web3.0へ投資
このような図式になるのは当然ですよね。
今後DAOの仕組みと共に、株式会社や自治体といった組織がどのように変革されていくのかについては下記記事でも触れているので、Web3.0について知りたい人は合わせて読んでみてください。
→Web3.0とは何か?わかりやすくWeb2の歴史から紐解き徹底解説
- Ethereum
- Solana
- Matic
それぞれ、NFTマーケットに対応しているブロックチェーンです。
SolanaやMaticはEthereumと比較してガス代も安く、2021年では100倍になった銘柄です。
各銘柄について詳しくはこちらの記事でまとめているので合わせてご覧ください。
→【関連銘柄一覧】NFTとメタバースの株と仮想通貨を徹底解説
メタバースとNFTが一般化するタイミングはいつなのか?
- インターネットとモバイル化の大きなチャンス
- iPhoneがキャズムを超えたタイミング
- メタバースとNFTの一般化は3年以内
新たな技術やサービスが一般的に世の中に広まるタイミングは、キャズムを超えた時です。
まだ日本におけるNFT購入Wallet数(Opensea)は数千ほど、と言われておりまだまだキャズムを超える未来は遠いです。
20年ほど振り返って、インターネットやモバイル、スマホがいつキャズムを超えたのか見ていきましょう。
インターネットとモバイル化の大きなチャンス
2000年代初頭はインターネットバブルがありました。
ドットコムバブルとも言われており、これからはインターネットの世の中だと騒がれ実態のないネットっぽいことをしている企業に大量に投機マネーが集まりました。
今のNFTであるだけのなんの価値もなりただの画像に5万円、10万円を出す投機目的のNFT転売は全く同じような状況ですよね。
1990年代初頭には「携帯電話を持つこと=ステータス」と認識される携帯電話を持つこと自体が高嶺の花である時代もありました。
当時の携帯基本月額料金は1万7000円だったこともあり、携帯電話を持っている人は金持ちという認識だったわけですね。
これもBAYCやMAYC、Cryptopunksなど海外セレブを中心にアイコンにしている猿のNFTが高嶺の花であるのと同じような状況です。
同時期、圧倒的に売り手市場だった新卒採用市場では下記のように市場の波にのってうまく稼ぐ学生が現れました。
「就職する気のない遠方の会社の採用試験を受けるケースがよくありました。往復の飛行機代に宿泊料金を合わせると5万~10万円になるため、10社くらいをかけもちして“稼ぐ”学生も続出したのです」
https://www.news-postseven.com/archives/20210816_1682743.html/3
クリプト系サービスがユーザーを集めるために早期アクセスしていたユーザーにエアドロで数百万円規模のトークンを配布したり、世界最大のNFTマーケットプレイスOpenseaからユーザーを奪うために新興NFTマーケットプレイスのLooks Rareがエアドロ給付金をばら撒いたのも同じ動きですね。
様々なサービスが生まれるきっかけとして、投機マネーが集中することや、金がばら撒かれ波にのって稼ぐことができる今のNFT業界は、1990年代の世界とよく似ていることがわかります。
iPhoneがキャズムを超えたタイミング
日本でiPhoneがキャズムを超え、一気に普及し始めた大きな理由はソフトバンクの広告戦略にあります。
毎日のようにマスメディア、特にテレビ広告でiPhoneを目にする機会がありましたよね。
大手資本が入ってきて人々の目に触れる機会が増え、ニュースに取り上げられるようになることはキャズムを超える大きなきっかけになります。
TwitterがNFTアイコンを六角形に表示したり、最近では初耳学などテレビ番組でもNFTを取り上げる機会が増えてきました。
NFTやメタバース関連サービスがキャズムを超えるタイミングも近いかもしれません。
メタバースとNFTの一般化は3年以内
では、具体的にメタバースやNFTの一般化はどのタイミングなのか?
個人的には3年以内、2025年くらいだと思っています。
Facebookがメタに改称し、四半期で1兆円以上の研究開発費を投じています。
サービスのリリースと同時に一気に広告が始まると、キャズムを超える大きなきっかけになりますよね。
今では子供が憧れる職業はYoutuberであり、明石家さんまは知らなくてもヒカキンは知っています。
同様に、テレビ広告よりもSNS広告がすでにマス媒体になっています。
InstagramやWhatsapp、Facebookを使えるメタ社が広告を打ち始めるとなると全世界のマスに配信することができますよね。
ソフトとしてのサービスを開発し、Oculusの廉価版の販売と軽量化が実現したタイミングでキャズムを超えることが考えられます。
メタバースとNFTがもたらす革命と新たな世界
現実世界で承認欲求を満たせない人が、ゲームの世界ですごいプレーをして承認欲求を満たす。
ロレックスや高級車で承認欲求を満たしていた1990年代からSNSのフォロワーで承認欲求を満たす2010年代、2020年代はNFTやメタバース空間で承認欲求を満たす時代になります。
現実世界と同じ規模のメタバース世界が生まれるとすると単純に新たな超巨大市場が出現することになります。
もしかしたら新たなデジタル国家が生まれるかもしれません。
今のうちにWeb3.0やNFT、メタバースの概念を学んでおくと、大きな波がに乗ることができるかもしれませんね。
下記でWeb3.0について解説しているので、興味がある人は読んでみてください。
→Web3.0とは何か?わかりやすくWeb2の歴史から紐解き徹底解説