NFTアートにはメリットもデメリットもあります。
しかし、将来的にはメリットが多く今後多くのビジネスや産業に活用されていくのではと考えられています。
今回はNFTのメリットとデメリットを解説し、将来性も考察していきます。
NFTとは?簡単に超わかりやすく解説【事例多数】にてNFTがなんなのか具体例を含め紹介しているので、NFTが何かわかっていない方は先にご覧ください。
目次
NFTアートのメリットとデメリット
NFTアートのメリットは下記の3つ。
- データの唯一性を担保できる
- 分散化されておりデータが永久に守られる
- 誰でも作ることができる
また、NFTアートのデメリットは下記の3つです。
- 法的に整備されていない
- ガス代に左右されやすい
- NFTの使い道がまだ限られている
それぞれ順番に説明していきます。
NFTのメリット①データの唯一性を担保できる
NFTはデジタルアートだと思っている人が多いですが、NFT技術の上に乗っている画像はあまり重要ではありません。
NFTは識別できるデータをブロックチェーンに記録できるもので、それが唯一無二のものであること、保有者が誰でのあるのかを担保することができます。
ゲーム内のアイテムであったり、個人情報データ、医療データなど多くの産業でも活用を期待されており、Googleを含め企業がNFTの活用について研究を進めています。
NFTのメリット②分散化されておりデータが永久に守られる
わかりやすいメリットとして、分散化されており中央集権でないことがあげられます。
例えば、AmazonのKindleは電子書籍を所有できることになっていますが、実際には所有することはできません。
- Kindleのデジタルデータ→Amazonが所有
- NFT化された本→あなたが所有
Amazon側からアカウントを停止させられることがあれば、Kindleで買ってきた本は全て消滅します。
もちろん読み終わったからと入ってブックオフで売ることもできないですよね。
その点NFTならデジタルデータを所有することができるので、NFTマーケットで転売も可能です。
今後どのようなサービスが出てくるかわかりませんが、分散化はキーワードになりますよね。
NFTのメリット③誰でも作ることができる
NFTは誰でも簡単に作ることができます。
デジタルウォレットを持っていればメルカリで出品するくらいの容易さです。
例えば小学生でもNFTアートを発行し、1000万円以上稼ぐ例も珍しくありません。
【小学生が1800万円】 NFTアートが売れた事例5つと売るためにすべき3つのポイントにて事例と実際にやったことを紹介しているので気になる方はどうぞ。
今後デジタルデータを利用するサービスがNFTを活用して作られていくとなると、誰でも簡単に使えることは大きなメリットですよね。
NFTのデメリット①法的に整備されていない
大きなデメリットとして考えられるのが、法的に整備されていないこと。
例えば、賭博法の問題で「Reveal」要素のあるNFTを日本で発行すると罪に問われる可能性があります。
また、暗号通貨でもNFTでも限らずクリプト関連のサービスで得た収益は金融所得としてマックス20%ではなく雑所得として計算されます。
もしNFTを発行して捕まり、さらに高額納税しなければならなくなる、そんなものは触りたくないですよね。
日本では法的に整備されておらず、中々手を出しにくいのが現状です。
NFTのデメリット②ガス代に左右されやすい
NFTをウォレットからウォレットに移動したり、売買をするためには送金手数料としてガス代が掛かります。
ブロックチェーンは誰かが計算をすることでトランザクションが動くので、その計算をしてくれた対価としてガス代を支払います。
特にNFTの取引でよく使われるイーサリアムなどは常にガス代が混雑しており、高騰しやすい傾向にあります。
MaticやSolanaなど、別のブロックチェーンであればガス代がほぼ無料で利用することができ、日常的に使うならガス代を抑える仕組みが必要でしょう。
【無料あり】NFTアート取引で掛かるガス代とは?相場と安く抑える方法解説でガス代についてさらに深堀しているので、合わせてご覧ください。
NFTのデメリット③NFTの使い道がまだ限られている
NFTは、プロフィールアイコン用の使い道の市場が大きいのが現状です。
プロフィール用のアイコンにNFTを設定できる機能をTwitterが整備し、Metaでも実装を進めていますが、プロフィールアイコンなんて別にNFTである必要はありませんよね。
確かにBAYCのようにコミュニティ機能が備わったNFTやCryptoPunks、Clone Xなどをプロフィールアイコンにしている人が多いです。
しかし、NFTはデータの唯一性を担保しているだけで、画像のコピーを制限する機能などはありません。
「稼げる」という印象が強く、アイコンの転売をはじめ市場が活況です。
しかし本来は不動産や医療、マイナンバーなどデータを永久に保存し追跡できる機能が必要なものに使い道があります。
NFTアートの使い道5つとビジネス利用の可能性で他にも使い道を紹介しているので気になる方は合わせて読んでみてください。
NFTにはメリットもあればデメリットもあるが期待したい理由
NFTにはSNSのプロフィールにするだけでなく、分散化され永久に保存される識別されたデータとしての使い道があります。
Openseaのウォレットの情報では日本では1万人以下しかNFTを売買したことがなく、人口の0.01%です。
クリプトの可能性を信じるイノベーター層や、ビジネスチャンスにかなり早くから飛び込むことができるスタートアップが牽引していますが、まだまだ黎明期ですよね。
特にNFTの分散化された情報である点、全ての人が保有できる点は大きなメリットです。
アカウント停止されることのないインターネット世界
今のインターネットは国や企業に支配されており、ユーザーは完全に弱者です。
前大統領のトランプでさえ、Twitterのアカウントを停止させられることから分かりますよね。
アカウントを停止させられることでビジネスの売上への損失も大きく、自分の意見を自由に発信できないのが今のインターネットです。
h4 国はインターネットを停止させて言論誘導できる
今回のロシアは国民のSNS利用を制限しており、検閲しています。
VPN接続をしなければSNSにアクセスすることができず、デジタルデバイドで隔絶されたデジタル弱者は全く情報にアクセスすることができません。
その結果、国の良いように発信されたマスメディアを信じ込ませ、言論誘導をすることができます。
マスメディアは本来公共性が担保されていなければならないものですが、国に忖度したプロパガンダを発信するのが当たり前になっています。
自由を作るのは分散化された技術であり、NFTのメリットに期待したい理由
NFTは分散化された技術であり、ブロックチェーンで作られたSNS、そしてNFT化されたアカウントであれば誰にも制限されることがないインターネットを作ることができます。
今までの世界は製造産業が中心であり、軍隊的にマニュアルに沿って作ることが一番効率的であったため、学校教育では「前へ倣え」の考え方が当たり前でした。
そして規律を乱す人には罰が与えられます。
しかし、技術産業が中心になった世界では一人の傑出した頭脳や人と違うことが評価される時代になってきていますよね。
中央集権は限界であり、分散化を作るのはブロックチェーンやNFTをはじめとして技術なんじゃないかと考えられています。
NFTを勉強する方法3つ【英語学習のすすめ】にて勉強方法を紹介しているので、興味がある人はぜひ読んでみてください。