最も売上をあげるNFTコレクションBored Ape Yacht Club(BAYC)がメタバースに参入することがPitch Deck資料からリークされました。
リークされた内容の解説から今後BAYCがどのような動きをしていくか考察していきます。
目次
Bored Ape Yacht Club(BAYC)がメタバースに参入か
The tape leaked
-unconfirmed but this looks accurate pic.twitter.com/WQdC8hHsy5— King BlackBored 🏴☠️👑 (@KingBlackBored) March 15, 2022
BAYCの運営元であるYuga Labsの投資家向けに配布されたピッチデッキから判明したのが下記です。
- Ape Landセール関連で4.55億ドルの販売収益を予測
- 一部の土地NFTはBAYC、MAYC等保有者に割り当て
- 5B$の評価額で資金調達実施予定
BAYCの想定するメタバースでは、通貨として独自発行するApe Coinを用いられる予定です。
また、装備品の売買ができるNFTアプリストアをメタバースに実装予定です。
BAYCの2022年ロードマップのリーク
リークされた内容が正しければ、2022年の計画は下記の通りです。
- 1月 BAYC VS MAYCのNFTゲームのローンチ→実装済
- 3月 Ape Coinのローンチ →ローンチ済
- 3月 メタバースの土地NFTローンチ(1~100kで1億8000万ドルの収益を予測)
- 3月 商品のリリース
- 4月 Kodas(Mintable NFT)のエアドロップ(230万ドルの収益)
- 4月 トレゾールハント
- 6月 Apeフェス
- 8月 メタバースの土地NFTローンチ(100k~200kの販売で190mドルの収益を予測)
- 9月 BAYC >> Mecha Dog (2,000万ドルの収益)
- 9月 Ultimate Mecha Apeのローンチ(5,000万ドルの収益を予測)
- 10月 メカモンキー VS メカエイプ (P2Eゲーム)
- 12月 商品のリリース
Ape Coinが先日リリースされたこともあり、リークされた内容の真実味が増しています。
メタバースの土地NFTの販売は3月と8月に予定されています。
3月に1区画から10万区画までの販売があり、8月に10万区画目から20万区画目まで順次販売されることが予測されます。
これらがリークされたことで、BAYCとMAYC、BAKC、また先日買収したCryptoPunksやMeebitsに注目が集まります。
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BAYCが開発するメタバースでできることとは?
Yuga Labsは、NFTと互換性のあるMetaRPGという名前のゲームに焦点を当てたメタバースを構築することを計画しています。
ピッチデッキによると、プレイヤーが所有またはゼロからNFTを使用してキャラクターを作成し、それらを(再びNFTを使用して)装備し、ゲームで使用できるようにするシステム(「ゲーム内アプリストア」と呼ばれる)があります。
提案された世界のもう1つの重要な要素は通貨です。これは、Yuga LabsがAPECoinという名前のトークンの形で提供します。
トークンは、ユガが計画しているアプリストアでの購入に使用され、「取引と物々交換」も奨励すると述べた。
引用:ブロック
上記の通りで、プレイヤーによって0から生成された装備品が流通するメタバースを構築することを計画しています。
BAYCは2021年で約1億3000万ドルの収益をあげており、主な収益源は下記です。
- NFTの二次流通手数料
- NFTの販売売上
- 商品の販売による収益
潤沢な事業資金と資金調達により今後メタバースをはじめP2Eゲームの開発など動向に要注目です。
メタバースとは何かできることをわかりやすく解説【仮想通貨・Web3が重要】
追記:Yuga Labsがメタバースを告知か
See you on the Otherside in April. Powered by @apecoin pic.twitter.com/1cnSk1CjXS
— Yuga Labs (@yugalabs) March 19, 2022
3DCGで4月にリリースされるであろうメタバースの世界観とパートナーとなる予定(?)のNFTコレクションが匂わされた動画が公開されました。
すでに買収しているCryptoPunksとMeebitsはわかりますが、CryptoadzやCoolCat、World of Womenも登場しており、何らかのサプライズがありそうです。
世界トップのNFTコレクションが仕掛けるメタバース、楽しみですね。
メタバースとはそもそも何か?
メタバースとは仮想空間のことで、ニールスティーブンソンのSF小説「スノウクラッシュ」の中でメタバースという名称がはじめて登場しました。
2003年のPCゲームであるセカンドライフによってメタバースの世界観が実現し、注目が集まりました。
その後Facebookが社名をMetaに改称し、メタバース研究開発を強化していくことが話題となり再度注目が集まっています。
技術の進歩やブロックチェーンの台頭により、セカンドライフの当時とは現実世界との統合がよりリアルになり、ビジネスやエンタメ等の活用に期待されています。
セカンドライフやメタバースの始め方について詳しくは下記で解説しているので合わせてご覧下さい。
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