なんとなく稼げるイメージが先行しているメタバース。
メタバースがどのようにビジネスチャンスなのか、現在の企業の参入事例と共に巨大な市場になるであろう理由を解説していきます。
- そもそもメタバースとは何なのか
- メタバースが巨大なビジネスチャンスである3つの理由
- メタバースでのビジネスチャンスに参入した企業の事例
- 個人がメタバースのビジネスチャンスを生かす方法
上記の順番で説明していきます。
目次
そもそもメタバースとは?なぜビジネスチャンスなのか
メタバースとは、現実世界と同じく人が生活して社会活動ができる「仮想空間」のことです。
ニールスティーブンソンのSF小説「スノウクラッシュ」ではじめて「メタバース」という言葉が生まれ、映画トロンなど多くのSF映画で世界観が描かれてきました。
そして、2003年には「セカンドライフ」というゲームではじめてメタバースがPCの中に実現します。
できることは実際の経済活動と同じく暗号通貨を軸にビジネスをすることができます。
セカンドライフの当時とは違い、メタバース内の土地はNFTとして売買されており市場が開かれています。
デジタル不動産開発や大企業によるストアの出店も増えていますが、どのようなことができるのか詳しくは下記で解説しているので合わせてお読みください。
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メタバースとは何かできることをわかりやすく解説【仮想通貨・Web3が重要】
メタバースは巨大なビジネスチャンスである3つの理由
メタバースに注目が集まっているのは投機目的の側面も確かにあります。
しかし、大企業が事業として参入を決めている背景には巨大な市場が生まれるタイミングであるからだろうと考えられます。
では、メタバースがなぜビジネスチャンスであるのか、理由は下記の3つです。
- メタバースは通貨革命である
- AIとメタバースで社会問題を解決する
- 新たなGAFAが出現する巨大市場
順番に説明していきます。
メタバース、Web3は金融革命である
Web2はSNSが拡大し、マスメディアからSNS広告や検索広告などネット広告が繁栄しました。
そしてAmazonをはじめとするネット通販が当たり前になりECが利用されるように。
Web2は広告とECの革命でした。
そして、Web3と呼ばれる暗号通貨の流通は金融革命です。
銀行を保有できない人が多いアフリカや東南アジアから暗号通貨の流通やDeFiなどのサービス利用が始まっています。
また、銀行に縛られたくないノマドワーカーや世界展開をするビジネスとの相性もぴったりですよね。
特にメタバースには言語関係なく世界中の人が集まります。
メタバースやWeb3は通貨革命であり、世界規模のビジネスの展開が容易になる巨大なビジネスチャンスが広がっていると考えられます。
AIとメタバースで社会問題を解決する
ゲーム的なメタバースではなく、メタバースの真価はAIや人工衛星との連携による社会問題の解決にて発揮されると考えられています。
衛星画像から地球そのものをデータとして取り込み、第二の地球をメタバースとして生成します。
衛星からリアルタイムに描写したメタバースでは、今起きている津波の状況や山火事などの情報収集をすることが可能です。
小さなところでは、車がスピード違反をしていることもリアルタイムに見つけることができます。
違反をしている車を見つけたらそのまま登録番号をAIで処理してメールなどに罰金を支払うフォームを自動で送信することもできますよね。
災害など社会問題に関するところから、ビジネス活用まで幅広いビジネスチャンスがメタバースによって生まれます。
新たなGAFAが出現する巨大市場
Web2で広告革命、Web3で金融革命が起こっていることを紹介してきました。
金融革命で起こることは、銀行など既得権益ビジネスの置換です。
日本ではATMで引き出すだけで200円ほどの手数料がとられますが、毎回1万円を引き出しているなら金利2%も支払っていることになりますよね。
NISAで5%の利回りをなんとか作って資産を増やそうとしているにも関わらず、当たり前のように金利2%も支払っている人が多くいます。
保険も銀行も、金融商品を営業して販売している以上、販売手数料で利回りが悪くなりますよね。
しかし、中央集権者がいないDeFiでは自動で運用されることからUSドルステーブルコインでも10%の利回りが出るものも存在します。
ハッキングやトークンが無価値になる可能性ももちろんありますが、既存の金融市場に変わる新たなGAFAとも言えるビジネスが生まれることは容易に予想できます。
メタバースでのビジネスチャンスに参入した企業の事例
すでに大企業をはじめとする多くの企業がメタバースに参入しています。
日本ではパナソニックがVRデバイスを開発し、Cyber AgentはメタバースでのECを開発中です。
FacebookがMetaに改称し、決済大手のStripeは暗号通貨決済に対応しています。
メタバース→ブロックチェーンの知識がなく今から始める人がほとんどなので、ビジネスチャンスは無数にありますよね。
早く始めれば始めただけアドバンテージを得ることができる珍しい領域です。
下記記事で日本企業を含む世界のメタバース参入企業とビジネス事例を紹介しているので合わせてご覧ください。
【関連記事】
個人がメタバースのビジネスチャンスを生かす方法
企業だけでなく、もちろん個人でもメタバースのビジネスチャンスをつかむことが可能です。
むしろ大企業よりも小回りが利く分、新たな市場では有利ですよね。
ビジネスチャンスを個人が生かす方法は多岐に渡りますが、ここでは投下できる資本別に3つ紹介します。
詳しくは下記記事で稼ぐ方法を9つ紹介しているので、合わせてご覧ください。
【関連記事】
- 資本がない場合→ブロックチェーンプログラミング
- 資本が少しある場合→3DCGの受託ビジネス
- 資本が数百万ある場合→メタバースでNFT不動産ビジネス
順番に説明していきます。
資本がない場合→ブロックチェーンプログラミング
メタバースやNFTなどブロックチェーン系のアプリは主にSolidityというプログラミング言語で開発されます。
最先端でEthereamアプリを開発している人以外、ほとんどの人が初心者のプログラミング言語です。
- NFT販売用のMintできるEC開発→100万円
- フルオンチェーンのNFT開発→レベニューシェアで10%
- メタバース関連アプリ開発→受託で数十万円~
需要があるが、開発者が少ない言語は単価が上がります。
市場の原理として当たり前ですよね。
Solidityの学習に関する日本語の記事は少ないですが、どうせプログラミング言語なら英語で学びましょう。
DeepLなどで翻訳しながらでも十分無料で学習できます。
下記は良記事だったので紹介です。
資本が少しある場合→3DCGの受託ビジネス
資本が少しある場合は3DCGスキルを生かした受託ビジネスがおすすめです。
メタバースは仮想世界であり、アバターや構造物、環境まで含めて全て3DCGですよね。
キャラクター制作から世界観の構築まで3DCG制作スキルは重要です。
- Blender 無料です
- Cinema 4D Beepleも使ってる
- Zbrush キャラクターモデリング
正直Blenderでなんでも作れるので、Blenderをがっつり取り組んで極めていきましょう。
Youtubeに無料の教材がいくらでもあるので、学習には困りません。
キャラクターや環境の作成ができたら、次のステップはゲームエンジンで動かしていきます。
- Unity なんでもできる無料のゲームエンジン
- Unreal Engine RTFKTが使ってる
どちらも基本無料のゲームエンジンで、作成した3DCGをインポートして動かすことができます。
実際に作ったものをiOSアプリとしてApp Storeにローンチすることもできます。
こちらもYoutubeにて無料の教材がいくらでもあるので学習に困りません。
資本が数百万ある場合→メタバースでNFT不動産ビジネス
メタバースの中に存在する土地NFTは有限です。
有限であるからこそ価値が上がり、市場が生まれます。
- 土地NFTを購入してカジノ開発
- 不動産を構築したら広告枠を売る
- 土地を購入して賃貸に出して稼ぐ
Decentralandで最も成功しているのはメタバースカジノです。
1日に6000人もの来場するカジノが存在しており、ニュースに取り上げられています。
もし1人1万円使っているとすると、1日の売上が6000万円になりますよね。
他にもユーザーが集まる不動産を構築したら、求人バナーやサービスの告知などができる広告枠を販売することも可能です。
また、博物館であったりキュレーションできる施設を作り、NFTを展示して展示スペースを人に貸し出し、賃貸料を請求するのもアリですね。
メタバースの巨大なビジネスチャンスに乗り遅れないために
メタバースに巨大な市場が誕生する大きな波の中で、たくさんのビジネスチャンスがある話をしてきました。
Meta社が100億ドルの投資をするということは、メタバースに1兆円以上の資金が流れ込むということですよね。
他にも多くの企業が参入し資金を投下しています。
個人として受託していくのであれば、こんなに資金が流通する市場はありませんよね。
ほとんど全ての人が初心者の領域なので、今から初めても全く遅くありません。
むしろ少し早いくらいです。
下記記事でメタバースの始め方を解説しているので、まずは体験してみてください。
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