Metaverse NFT

【メタバース×NFT】関連銘柄から土地活用事例まで徹底解説

FacebookがMetaに名称変更し、本格的にNFTやメタバースへの進出を進めています。

今までのSNSなどを主体とした中央集権的なWeb2.0からブロックチェーンを主体とした分散的なWeb3への業界転換が考えられないスピードで進んでいます。

Googleでも副社長のSurojit Chatterjee氏がCoinbaseへ転職し、わずか15ヶ月の在籍期間で保有しているCoinbase株式の価値が600億円以上に高騰しました。

https://www.bloomberg.com/news/articles/2021-04-14/google-executive-s-2020-move-to-coinbase-is-worth-668-million

 

Googleでは毎週月曜日にCEOのサンダーピチャイ氏と幹部陣でどのようにしたら仮想通貨業界への人材流出をとめることができるのか会議が行われています。

 

元Googleの幹部であるSridharRamaswamyは述べています。「1990年代とインターネットの誕生のように感じます。それはとても早く、その混沌とし​​、そしてそれだけ多くの機会に満ちています。」

https://www.nytimes.com/2021/12/20/technology/silicon-valley-cryptocurrency-start-ups.html

 

そんな成長産業のど真ん中であるNFTやメタバースではどのような活用事例があるのか、またどのような関連銘柄に投資することで収益をあげることができるのか解説していきます。

*本メディアの記事は全てNot financial adviceです。投資は自己責任でお願いいたします。

 

メタバースとは?NFTとの関係3つのポイント

そもそもメタバースとはどのようなものなのか?

「メタバース」という言葉は、1992年のニールスティーブンソンによるSF小説「スノウクラッシュ」で初めて登場しました。

 

 

どこも売り切れなので現状英語の原文で読むくらいしかできません。

メタバースは、「Meta=超越した」「Verse=巨大な空間」を組み合わせた造語で仮想世界などのことを指します。

 

元々仮想通貨の関係ないメタバースによるゲームは世の中にたくさんありました。

日本では、「メイプルストーリー」や「どうぶつの森」が有名ですね。

元々2006年頃に発売された「Second Life」というPCゲームがメタバース的なゲームの先駆けです。

 

メタバースの先駆けである「Second Life」とは?

当時まだスマホの普及もしていなかった時代、PCとマウスを駆使して3DCGの仮想空間内で活動する「Second Life」というゲームが流行していました。

ここは少し余談なので、読み飛ばしてokです。

 

経済:アバターや建物、ファッションなどユーザによって制作可能で、ゲーム内仮想通貨で売買可能。USドルに換金もできる

交流:文字、音声によるチャット、企業による講演会やコンサートやナイトライフなどコミュニケーション可

社会:ゲーム内で博物館や画廊、教室やカフェなど夢であった仕事に従事することができ、仮想空間内で実際の社会活動と同様の活動ができる

 

上記のように、すでにメタバースはありました。

「Second Life」のユーザー数が100万人を超えた2013年には大手金融機関やコンピューター会社が参入し、プロモーション活動の場などに利用していました。

 

なぜ今メタバースなのか?

コロナでの現実世界での活動自粛、GAFAなど巨大企業への政府による締め付け、プライバシー規制などが合間って管理者のいないWeb3.0の話題が増えてきました。

2021年にソーシャルメディア最大手のFacebookがMetaに名称を変更し、メタバースの実現のために本格的に活動を始めたことで「メタバース」が再注目されることになりました。

 

従来のWeb2.0的な中央集権において、社会にSNSが普及し当たり前のように高画質の動画を視聴したり、どこにいても世界中の人とコミュニケーションを取れるようになりました。

今ではSNSのない生活なんて考えることはできませんよね?

 

しかし、同時に浮かび上がってきた問題もあります。

  • 個人情報・プライバシーの中央集権
  • 企業による個人情報の流出
  • 企業によるデータ保有リスク

それぞれ簡単に説明します。

 

個人情報・プライバシーの中央集権

ほとんどの個人情報は、GoogleやFacebookなど巨大企業に独占されています。

年齢や名前だけでなく、Web上での行動履歴や趣味嗜好、交友関係にいたるまで全てのデータがGAFAなど巨大企業に保有されています。

イギリスのEU離脱やトランプの大統領就任など、世の中を大きく変えるような出来事が知らない間にGAFA等の広告枠を操作されることで思考誘導されることが当たり前の世の中です。

 

この辺はNetflixのネット広告を使った選挙コンサルティング会社ケンブリッジアナリティカ事件のドキュメンタリーで詳しく解説されています。

面白いのでNetflixユーザーの方は見てみてください。

 

グレート・ハック: SNS史上最悪のスキャンダル

 

企業による個人情報の流出

企業が個人情報を持っているということは、ハッキング等により流出することもよくあります。

そもそも、1社員がUSB等に保存されたデータを持ち運ぶことは良くあることで、完全に情報流出を防ぐことは不可能に近いです。

最近でもFacebookの情報が5000万人分流出したことがありました。

これもWeb2.0の問題点の一つですね。

 

企業によるデータ保有リスク

トランプ元大統領はいまだにTwitterのアカウントを凍結されています。

どんなにフォロワーが多かったとしても、それはTwitterやFacebook、Instagramの持ち物であってあなたの資産ではありません。

 

もしSNSでの活動を主体としてビジネスをしている場合は凍結されるとその瞬間に収入源を失うことになりますよね。

中央集権的なサービスを利用するということは、あなたの資産を構築することはできないと同義です。

これらの問題点などから、ブロックチェーン技術を用いたWeb3.0的な分散的なサービスへの以降が注目されています。

 

メタバースでのNFT活用事例を3つ解説

メタバースとWeb2.0についての話が長くなりましたが、ここからはメタバースにおいてのNFT活用事例について解説していきます。

このメタバース内では具体的に下記のような活動をすることができます。

 

  • NFTによる独自のアバターで仮想空間で生活
  • 仮想通貨を使ったメタバース内での経済活動
  • 仮想空間内での土地を購入

順番に説明していきます。

 

NFTによる独自のアバターで仮想空間で生活

NFTはメタバースにおけるコミュニティ形成において大きな役割を果たすと想像できます。

NFTアバターを持っていることで参加できるコミュニティ、情報交流などが盛り上がっています。

 

NFTアバターに会員権の機能を付加することができ、特にBored Ape Yacht ClubやCryptoPunksなどのコレクションは、富裕層のクローズドコミュニティへのアクセスを可能にしています。

特定NFTアバターを持っていることで、クローズドサービスへのアクセスや優先権、オフラインイベントへの参加などが行われています。

 

デジタルのメタバース空間とリアル世界をつなぐ機能をNFTが提供しており、今後メタバースの流行と共に3DのNFTアバターが流行していくことが予想されます。

 

仮想通貨を使ったメタバース内での経済活動

ユーザーや企業は、現実世界の資産やサービスをメタバースにおいて移植することが可能です。

その中でも特に注目されているのがブロックチェーンゲームです。

 

Play-to-earnと呼ばれるゲームモデルは、その名の通り遊んで稼ぐゲームモデルです。

NFTに使用することで、プレイヤーはメタバースのゲーム経済において活動によって発生した付加価値に対する報酬を得ることができます。

 

従来のゲームのように単一のゲーム企業に支配されるのではなく、プレイヤーは自分のキャラクターやアイテム等の資産の所有権を得ることができるため、経済活動をすることができます。

例としてはAxie InfinityやWolf Gameなどが注目されています。

 

Axie Infinityの時価総額はゲーム業界で世界5位

Axie Infinityはベトナムのゲーム開発企業Sky Mavisが運営しており、ゲーム内仮想通貨の時価総額は世界のゲーム企業と比較すると5位になります。

https://skymavis.com/

 

フィリピンではAxie Infinityの奨学金制度が発足しており、ゲームで生活する人が多く存在します。

コロナで観光業に従事していた夫婦がAxie Infinityで生活費を賄っていたり、ゲーム内で得た収益で家を建てる人もいるほど当たり前に遊ばれています。

 

仮想空間内での土地を購入

NFTを利用することで、ユーザーはメタバース内の仮想土地や空間の所有権を持つことができます。

ブロックチェーンによりユーザーは資産の所有権を証明し、仮想空間内で不動産を開発することができます。

 

メタバースにおける不動産の用途としては、

  • 土地を売って利益を得る
  • 土地を貸して収入を得る
  • 美術館やゲームセンターなど構造物を建てる

などなど多岐に渡ります。

 

メタバースにおけるデジタル不動産の一例として、DecentralandがやSand Boxが有名です。

DecentralandはAdidasと共同で仮想ファッション展を開催し、デザインはNFTとしてオークションに掛けられるなど話題になりました。

 

メタバース空間内でミュージシャンがパフォーマンスを行うことで、NFTのチケットや商品をオンラインで販売することができるためミュージシャンからの関心も集めています。

最近はジャスティンビーバーがライブをやったことでも話題となりました。

 

メタバースの土地が売れる?NFTで土地売買されている2つの事例

仮想空間内の土地を買うことがただの一過性のブームで、チューリップ投資と同じくすぐに価格が下がると考えている人は多いです。

しかし、最近大企業によるメタバース内の土地購入事例が増えてきています。

 

  • Decentralandの土地が2.8億で購入された事例
  • PwCがSandboxの土地を購入した事例

活用事例と共に2つ紹介していきます。

 

Decentralandの土地が2.8億で購入された事例

Decentralandの土地が、Metaverse Groupというメタバース内の土地開発会社によって約2.8億円で購入されました。

購入された土地はDecentralandのFashion Streetに位置する土地で、デジタルファッションの販売などに使われることが予想されます。

Decentralandの土地は50フィート×50フィートの90,000区画で構成されており、供給が制限されています。

2021年のNFTの市場規模が1.5兆円とされていますが、今後メタバース内の不動産管理会社や開発会社が現実世界の企業と同様に活動するようになることが予想されます。

 

PwCがSandboxの土地を購入した事例

PwCはSandboxの土地購入を決めた理由として「革新的なビジネスモデルを通じて価値を創造」し、「顧客やコミュニティと関わる新しい方法」を導入すると述べました。

世界4大会計事務所の一角であるPwCですが、今後メタバース空間において富裕層向けの会計事業を営むことも予想されます。

当たり前ですが、ユーザーが集まらなければ土地をいくら開発しても価値は生まれないし、暴落の可能性も十分あり得ます。

 

今後NFTとメタバースの動きを追いつつ、どのように動けば収益をあげることができるのか関連銘柄について解説していきます。

 

NFT×メタバースの関連銘柄おすすめ3つ

ここから市場が爆発的に拡大するNFTとメタバースの関連銘柄について解説です。

 

  • メタバース関連株式銘柄への投資
  • メタバース不動産関連銘柄への投資
  • メタバース関連NFT関連銘柄への投資

メタバースやNFTへ事業投資をしている企業への投資、メタバース不動産への投資、メタバース関連NFTへの投資の3つのパターンがあります。

それぞれ順番に説明します。

 

より投資銘柄について下記の記事で詳しく紹介しています。合わせて読むとより理解が深まるかと思います。

【関連銘柄一覧】NFTとメタバースの株と仮想通貨を徹底解説

 

メタバース関連株式銘柄への投資

メタバース関連株式銘柄で有名なのは下記の3つです。

  • メタ
  • マイクロソフト
  • エヌビディア

それぞれ簡単に解説します。

 

メタ

言わずもがな、Facebookが名称変更したメタです。

没入型VRデバイスのOculusなど、今後メタバース関連事業への本格的な投資を進めていくことが予想できます。

巨額の研究開発費やすでに膨大にいるユーザー数を利用できるなど優位な点が多いです。

 

このTweetにみられる通り、Web2企業として覇権をとったMetaがどこまでWeb3に順応できるかが要になってくると考えられますね。

 

マイクロソフト

マイクロソフトは老舗ソフトウェア企業ですが、メタバースへの進出のため「Mesh for Teams」を開発しています。

仮想空間のワークスペースを提供を目指しており、メタが開発を進めているOculus用のアプリ「horizon workspace」の競合となるサービスです。

メタと同様にExcelやPowerpoint、Windowsなど既存ユーザーの囲い込みに期待できます。

 

エヌビディア

世界屈指の半導体メーカーであるエヌビディア。

「Omniverse」というメタバース環境の開発のためのソフトウェア基盤を提供しています。

人間の動きやしゃべりをAIで再現した、より高品質なメタバース環境の構築を可能にします。

また、仮想通貨のマイニングにも使われるGPUの開発を行っており、常に品薄な状況となっています。

2021年では株価が約2倍に成長しました。

 

メタバース不動産関連銘柄への投資

メタバース内の不動産はNFTとして提供されています。

有名なプロジェクトとしては、DecentralandやSand Boxがあります。

投資方法はOpenseaなどNFT販売プラットフォームでの土地区画NFTの購入です。

 

下記でOpenseaとNFTの始め方について解説しているので合わせてお読みください。

【無料動画】NFTの始め方5つのステップ~イラスト出品から販売まで

 

メタバース関連NFT銘柄への投資

メタバース内の土地区画や不動産などはブロックチェーン技術上でNFTとして販売されています。

下記が主要なメタバース関連NFT銘柄です。

 

  • Ethereum(NFT)
  • MANA(Decentraland)
  • SAND(Sand Box)
  • AXS(Axis Infinity)

順番に説明します。

 

Ethereum(NFT)

直近150日で最もEthereumを利用しているコントラクトは、Openseaです。

OpenseaはNFT販売プラットフォームなので、現在Ethereumは主にNFTの売買に使用されていることがわかります。

現状Ethereum自体がNFT銘柄でありメタバース銘柄になっています。

今後利用機会が増えていくとなると価格に影響してくることが考えられます。

 

MANA(Decentraland)

Decentralandで使用される仮想通貨であるMANA。

国内取引所での取扱はないので、BinanceやKraken、Coinbaseなど海外取引所で購入する必要があります。

コインチェックでビットコインやイーサリアムを購入し、Binanceなどに送金、BinanceでMANAを購入する必要があります。

 

SAND(Sand Box)

Sand Boxで使用される仮想通貨であるSAND。

こちらも同様に国内取引所での取扱はないので、BinanceやKraken、Coinbaseなど海外取引所で購入する必要があります。

コインチェックでビットコインやイーサリアムを購入し、Binanceなどに送金、BinanceでSANDを購入する必要があります。

 

AXS(Axis Infinity)

Axie Infinityで使用される仮想通貨であるAXSやSLP。

国内取引所での取扱はないので、BinanceやKraken、Coinbaseなど海外取引所で購入する必要があります。

コインチェックでビットコインやイーサリアムを購入し、Binanceなどに送金、BinanceでAXSやSLPを購入する必要があります。

 

AXSは2021年で10,000倍の価格高騰があり、現在Axie Infinity利用者の急増により流通量が増え、価格が落ちています。

Axie Infinity運営会社Sky MavicのCEOは価格の急落に対してゲームのアップデートにより対策を講じています。

特に生活費の安いアフリカや東南アジアの国ではゲームのみで生活が成り立つなど今後もPlay to Earnの分野の拡大には期待できます。

 

NFTとメタバースへの投資方法3つのステップ

ここからはAXS、MANA、SANDなど国内取引所での取扱いがないメタバース関連銘柄の購入方法を解説していきます。

国内取引所で購入できない=JPYと交換ができないだけで、送金すれば簡単に購入できるので、解説する手順の通りに進めてみてください。

 

<NFT・メタバース銘柄への投資方法5つのステップ>

  1. CoincheckでEthereumやBitcoinを購入する
  2. Binanceに送金する
  3. Binanceで仮想通貨を購入する

順番に説明します。

 

CoincheckでEthereumやBitcoinを購入する

まずは、Coincheckのアカウントを開設してEthereumやBitcoinなどどこでも取引されている仮想通貨を購入します。

 

コインチェック公式サイト

 

Binanceは世界最大の仮想通貨取引所で、Coinbaseなどの100倍以上の取引高があります。

Binanceの方が取扱通貨通貨は多いので、基本的に購入する仮想通貨は何でもokです。

 

Binanceに送金する

次にBinanceのアカウントを開き、Coincheckから送金します。

下記リンクからBinanceに登録するとトレード手数料が10%が安くなるので、まだアカウントを開設していない方はご利用ください。

 

Binance公式サイト

 

Coincheckから送金したらいよいよメタバース銘柄の購入に進みます。

 

Binanceで仮想通貨を購入する

Binanceの「マーケット」から、「SAND」や「MANA」など該当銘柄を検索窓で入力します。

送金したBTCやEthereumなどを使って指値を入れたら購入まで待ちましょう。

トレードが完了したらメタバース銘柄への投資完了です。お疲れ様でした!

 

送金の際は必ず少額の資金をテスト送金するようにしましょう。

間違った送金先に送るとただ資金は消え、誰も保証してくれないので注意が必要です。

 

メタバース銘柄に投資したら運用するのもアリ

Binanceには仮想通貨の定期ステーキング機能があります。

ただ仮想通貨を持っているだけでは、価格の上下に一喜一憂するだけです。

 

どうせ持っているのであれば運用に回すのも選択肢の一つになります。

例えば、Axie Infinityで使われている仮想通貨AXSをBinanceで定期ステーキングすると年利100%ほどの利回りになります。

100万円分のAXSを1年間運用すると、200万円になるといった感じです。

もちろん価格の上下があったり利回りの変動もあるので確約はありません。投資運用は自己責任で行いましょう。

 

NFTとメタバースの未来を考察

2021年12月時点でのDecentralandの月間アクティブユーザー数は30万人ほどと言われています。

先日SamsungがDecentralandに参入したことが話題になっていましたが、まだまだ世界人口から比べるとほんの一部が利用している状況です。

 

今後の動きははっきりとはわかりませんが、NFTの市場は2021年で一気に1.5兆円まで拡大し、AXSの価格は10,000倍に高騰しました。

シリコンバレーのエンジニアも次々とGAFAなど巨大企業を退職し仮想通貨系スタートアップに転職しています。

 

仮想通貨に限らず、投資はDYOR(Do Your Own Reseach)です。

自分で調べて自己責任で始めていきましょう。

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