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NFTの二次流通ロイヤリティとは?設定方法や売上の伸ばし方を解説

OpenseaをはじめとしてNFTの販売時に二次流通した時のロイヤリティを設定することができます。

 

実はNFTの売上の大半はこの二次流通から生まれています。

 

どのように設定すれば良いのか、売上の伸ばし方とセットで解説していきます。

 

NFTの二次流通ロイヤリティとは?

OpenseaなどNFTプラットフォームでは二次流通手数料を徴収できる機能があり、初回販売額が低くてもその後転売されるタイミングで利益を作ることができます。

 

Mint Priceが低くても、二次流通手数料によって売上を増やすことができます。

 

例えば、Mint Priceが0円でガス代のみでMintできるNFTプロジェクトでもその後の流通があれば数百万円、数千万円と手数料のみで売上を増やすことも可能です。

 

具体例と合わせて解説していきます。

 

無料Mintできるプロジェクトで流通総額10億円を突破したIrene DAO

無料MintできるWebサイトを作成し、DAOへの参加権としてNFTをリリースしたIrene DAO。

 

クリプト系インフルエンサーのIrene Zhaoがリリースしたプロジェクトで、流通総額は2600ETHを突破しています。

 

Ethrerumが40万円だとして計算すると、10億円以上の流通総額になっていることがわかります。

 

  • Webサイトで無料Mint
  • 無料MintとMeme性が話題となり二次流通が盛り上がる
  • 0ETHからフロア価格が2.4ETHまで高騰
  • 転売が促進されさらに二次流通される
  • リリースから約5ヶ月で流通額2600ETH突破

 

時系列としては上記の流れです。

 

二次流通ロイヤリティは5%に設定されていた

ロイヤリティとして徴収された額は5%となっています。

 

10億円の5%ということは、5000万円ほどですね。

 

1月に二次流通の盛り上がりと価格の高騰が集中しており、1月18日には447ETHの流通があります。

 

当時のEthereumの価格38万円ほどなので、二次流通額は1.6億円ほど。

 

1日で800万円ほどの二次流通ロイヤリティを受け取っていることになりますね。

 

トップNFTプロジェクトは月10億円の二次流通収入

NFTコレクションのトップを走るBAYCは直近30日間の流通総額が41,000ETH。

 

二次流通のロイヤリティが2.5%に設定されているので、1025ETHの手数料収入になります。

 

月間で約4億円の手数料収入が発生していることがわかりますね。

 

また、同じくYuga Labsが運営するMAYCは30日間で52,000ETHの取引が発生しています。

 

同様に2.5%の二次流通手数料が設定されており、5.2億円ほどの手数料収入が発生しています。

 

Yuga LabsはOpenseaで見るだけでも月間10億円以上の手数料収入を上げていることが分かります。

 

これらの例から、確かにはじめのMint Priceを高く設定することによる初期売上も捨てきれませんが、二次流通がいかに利益を増やすことができる戦略であるか理解できたかと思います。

 

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OpensaでNFTの二次流通を設定する方法

Openseaの二次流通手数料を設定することはとても簡単です。

 

  • OpenseaにMetamaskを接続
  • NFTのアップロード画面でRoyaltyを設定
  • Mint Priceに応じてRoyalty額を検討する

 

順番に説明していきます。

 

OpenseaにMetamaskを接続

NFTを出品する人なら当たり前ですが、MetamaskにEthereumを入れてOpenseaと接続していきます。

 

この辺は前提の話なので省きます。

 

下記でも解説しているので合わせてご覧ください。

 

【初心者ok】NFTアートの出品・販売方法3つのポイント

 

NFTのアップロード画面でRoyaltiesを設定

NFTをアップロードする画面で二次流通手数料として「Royalty」の%を設定する項目があります。

 

ここで3%や5%、10%など数字を入力したら完了です。

 

一度NFTを出品したことがある人にとっては慣れ親しんだ設定画面ですよね。

 

これで二次流通時に徴収されるロイヤリティを設定できます。

 

Mint Priceに応じてRoyalty額を検討する

Mint Priceが0円でリリースされたプロジェクトなら、Royaltyは5%~8%と高めの設定。

 

対して、BAYCやMAYCを運営するYuga Labsは2.5%に設定するなど、Mint Priceに応じて設定していきましょう。

 

二次流通を促進するならRoyaltyは低い方が良いことは分かりますよね。

 

二次転売時にRoyaltyが高すぎると、ガス代やRoyaltyに負けて赤字になることもあるので転売しようにもできない場合があるからです。

 

他のプロジェクトを参考に、Mint Priceに応じてRoyaltyの額を検討するようにしましょう。

 

 

NFTプロジェクトは二次流通ロイヤリティで売上を増やそう

NFTを作成し、MintできるWebサイトの制作やプロジェクトの立ち上げは特にはじめてであれば労力が掛かります。

 

お金も時間も掛かることなので、どうしても初回の売上で利益を出そうと考えがちですが、実はロイヤリティ収入がメインとなることが多いです。

 

プロジェクトを盛り上げ、多くの人の手に取ってもらうことがまず一段階目に必要です。

 

初回のMintで利益を出そうとするのではなく、長い目でみて運営できるよう二次流通での手数料売上を考慮しつつNFTプロジェクトを運営していきましょう。

 

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