Axie Infinityで一気に火がつき、日本をはじめStepnなどNFTゲームが流行しています。
GamiFiとも言われるNFTゲームとはなんなのか、どのような仕組みで稼げるのか初心者向けに解説していきます。
目次
NFTゲームとは何か?
NFTゲームはCryptoKittiesから始まりました。
リリースされたのは2017年であり、実は日本でコインチェックが有名になる当時からNFTゲームは存在しています。
当時から敏感に流行をキャッチしていた人はNFTの波にのりBAYCの初期MintやCryptoPunksの無料配布を手に入れ、ミリオネアになっている人も珍しくありません。
そもそもNFTがなんなのかわからない人は、まずNFTがどのように機能するのか学んでいきましょう。
そもそもNFTとは?
そもそもNFTとは、非代替トークンと言われるブロックチェーン上の一意の暗号化トークンです。
今までデジタルなデータは簡単にコピーが可能でしたが、NFTによって唯一性を担保し、所有することができるようになりました。
例えば1BTCや1ETHは等しい価格の1BTCや1ETHと交換が可能ですよね?
暗号通貨は交換が可能であることから、代替トークンと言います。
しかし、NFTは同じ見た目の画像であっても、同じコレクションの中の猿のNFTであっても交換することはできません。
具体的な例や基礎知識は下記記事で解説しているので合わせて読んでみてください。
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NFTゲームで稼ぐ方法は2通りある
NFTゲームは唯一性と所有できることを可能としたデジタルアイテムを組み込んだブロックチェーンベースのゲームのことです。
NFTゲームで稼ぐ方法は2通りあり、下記の通りです。
- デジタルアイテムNFTを売買して稼ぐ
- トークンエコノミクス内でPlay to Earnで稼ぐ
ゲームの中に組み込まれているNFTは売買が可能であり、レアなアイテムを運良く手に入れることができると数百万円、数千万円と高額な値段がつく場合があります。
歩いて稼ぐStepnはMove to Earnと言われますが、仕組みはPlay to Earnと同じくゲームプレイしてトークンエコノミクス内で稼いだGSTというトークンをUSDCなどに換金して稼いでいきます。
それぞれ詳しく仕組みをみていきましょう。
NFTゲームとは何かわかったところで、稼げる仕組みを解説
NFTゲームの稼げる仕組みは2通りあることを紹介しました。
- NFT売買で稼ぐ方法
- Play to Earnモデルで稼ぐ方法
上記の2つを深堀しつつ、具体的な例を交えて解説していきます。
NFT売買で稼ぐ方法
NFTゲーム内で得られるアイテムがNFT化されていたり、NFT同士を掛け合わせてMintすることで新たなNFTを生成できる機能が備わっていることがよくあります。
用意されているNFTマーケットプレイスやOpenseaなど二次流通用のプラットフォームを使って他のユーザーとNFTを売買することができます。
例えばStepnの場合は歩いている途中で得られるミステリーボックスから入手できるスニーカーを強化し、稼ぐ効率を上げることができるアイテム「Gem」は1.5万円ほどから取引されています。
Play to Earnモデルで稼ぐ方法
NFTゲームではゲーム内での取引で使われるトークンが発行されています。
NFTゲームをプレイすることで稼げるもので、NFT売買モデルでは運や確率によって稼げる額が左右されますが、Play to Earnはプレイ時間が長ければ長いほど収益が積み上がっていきます。
いかに早い段階で参入するかが鍵となるので、Play to Earnで稼ぎたい人は常に新しいNFTゲームのリリース情報を追うことが鍵となります。
しかし、もちろんただトークンをプレイ時間に応じて無限に発行し続けているとインフレに繋がり、トークン価値が希薄化しますよね。
そこでトークンエコノミクスという市場原理が導入されています。
トークンの価値が希薄化しないためのトークンエコノミクス
わかりやすいよう、Stepnの例を使って具体的に解説していきます。
StepnではPlay to EarnでGSTトークンを稼ぐことができます。
- 歩いた時間、距離やスニーカーのレア度に応じてGSTが稼げる
Stepnでは歩けば歩くほどGSTトークンを稼ぐことができます。
- 稼ぐ効率を上げるためにGSTを消費してスニーカーのレベルを上げる
- GSTを使ってスニーカーをMintして増やす
- GSTを使ってスニーカーの耐久性を維持する
上記のように、ただ歩けばGSTが稼げるわけではなく、GSTを消費しなければならない仕組みになっています。
NFTゲーム内でGSTを消費させることで、需給を安定させることでインフレを防いでいるわけですね。
NFTゲーム開発側は、稼げるトークンの価値が下がるとゲームをプレイする価値が減りユーザー離れに繋がるのでNFTゲーム内で小さな経済圏を維持するための仕組みを導入しています。
NFTゲームとは詐欺やポンジスキームなのか
無限に発行されるPlay to Earnで稼げるトークンに価値はないはずですが、なぜ価値が付与され、EthereumやSolanaなど暗号通貨とトレードすることができるのか。
理由は初期費用として購入されるNFTにあります。
Axieでははじめに3体のNFTを購入する必要があり、StepnでもスニーカーNFT購入する必要があります。
どちらも10万円ほどの初期費用が必要です。
では、どのようにしてPlay to Earnのトークンに価値がついているのでしょうか。
トークンやNFTの価値はユーザーの相対的な評価で決まる
例えばStepnの場合はNFTをMintし、マーケットプレイスで売却することでも稼ぐことができます。
マーケットプレイスではユーザー同士が相対的な評価から価格を決め、納得のいく価格で売買します。
- GSTの価格が500円
- Mintに200GST掛かる
- スニーカーNFTの価値は15万円ほど
MintされたスニーカーNFTが売買に回されるのであれば、費用として支払ったGST以上の価値をスニーカーNFTの売買で得られなければ売る意味がありませんよね。
GSTの価格が500円で、Mint費用が200GSTなら10万円ほどの費用が掛かります。
当然、MintしたスニーカーNFTを売っても利益が出るように価格設定されますよね。
スニーカーを購入するためにはSolanaが必要であり、ここでGSTとSolanaの価格の相関が生まれます。
よくできていますが、ポンジスキームかとどうかと言われると新たな通貨を生み出している以上ポンジスキームであり、幻想経済が成立していることになります。
そもそも日本円の価格がドルと比較して上下するのも幻想であり、相対的な雰囲気が考慮されていますよね。
NFTゲームとはまだ途上であるが未来がある
NFTゲームとはなんなのか、どのような仕組みで成り立っているのか解説してきました。
実際にプレイしてみるとどのようなものかより理解できるかと思います。
とはいっても、リスクは高く、まだまだできてから数年しか立っていない市場であり自分でしっかり調べ、余剰資金で取り組むことをおすすめします。
具体例として扱ったStepnについてはStepnの攻略法まとめ【初心者が最短で稼ぐ方法】で全て解説しているので、興味がある人はみてみてください。