メタバースが世の中に浸透するためにはコンテンツが鍵です。
コンテンツ制作に特化していたり、数々のIPを保有する日本企業にとってメタバースはチャンスであり、Web2のGAFAの時代に燻っていた分期待したいところです。
では、なぜメタバースの鍵がコンテンツなのか、そしてどのようなキラーコンテンツが考えられるか、コンテンツ制作に必要なスキルまで深堀していきます。
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目次
メタバースの鍵はコンテンツである理由【日本企業のチャンス】
コンテンツのないメタバースを想像してみてください。
コンテンツがなければ、何もない「仮想空間」ですよね。
本が売っていないAmazon、アプリが何もダウンロードできないApp Storeといった感じです。
少し大袈裟に表現すると、仮想世界の「荒野」ですよね。
では、視点を変えてどのようなメタバースがワクワクするか考えてみます。
- ディズニーが作ったメタバースはワクワクする
- グラセフや龍が如くがメタバース化すると面白い
- 日本企業が保有するIPはメタバースと相性抜群
順番に設営していきます。
ディズニーが作ったメタバースはワクワクする
上の動画はブルームバーグによるディズニーCEOへのインタビューです。
この中で、映像とテーマパークに次ぐ第三のサービス提供空間としてメタバースは有望である旨を話しています。
ディズニーリゾートで遊んだり、映画をみて感動した後にメタバースのディズニーランドに行って余韻にひたる…というのは自然な流れですよね。
メタバースのディズニーストアでお土産を物色して購入したら泊まっているミラコスタまで届く、という体験もアリです。
座って体感できるアトラクションをメタバースにも移植することもできるでしょう。
考えてみるだけでもワクワクしますよね。
ディズニーCEOはメタバースの開発に前向きであり、豊富なコンテンツを保有しているディズニーには期待が大きいです。
まずはARでテーマパークの体験をデジタルと統合
こちらもブルームバーグで、ディズニーの体験をARに拡張してフィジカルとデジタルを統合する企画を進めている企業へのインタビューです。
隠れミッキーを探したり、誕生日の日に自分のためだけにミニーが祝ってくれる、といった体験をスマホデバイスを通して実現する、という話をしています。
デモ映像も上の動画に含まれているので、ARのビジネス活用に参考になるので見てみてください。
グラセフや龍が如くがメタバース化すると面白い
ロックスター・ゲームスの代表作『グランド・セフト・オート・サンアンドレアス』がOculus Quest 2向けに新しくなって登場します。詳細は近日中にお伝えします。 #FBConnecthttps://t.co/ltrPbbzVEH pic.twitter.com/WjI9GFA1KG
— Meta Quest Japan (@MetaQuestJapan) October 28, 2021
2021年にMeta社に改称したFacebookが開催したデジタルイベントである「Connecrt 2021」にて「数年にわたって進めてきたプロジェクト」として発表したのがグラセフのサンアンドレアスのVR版です。
今回はOculus Quest2用のVRゲームとしての発表ですが、オンラインプレイができるのであればまさにメタバース空間として世界のユーザーとコミュニケーションが取れるようになるでしょう。
グラセフはオンラインでのカオスなプレイ方法でも有名ですが、車に乗ったり銃を売ったりミッションをクリアしていく、オープンワールド系での自由度の高いメタバースの実装に期待です。
日本企業が保有するIPはメタバースと相性抜群
世界的にみてもキャラクターやアニメ、漫画など豊富な無数のコンテンツを保有している国は日本ですよね。
ジブリからワンピース、ナルトやドラゴンボールなど世界にファンがたくさんいるコンテンツがこれほどたくさんあるのは珍しいでしょう。
メタバースには良いコンテンツがあればユーザーは増えるし、巨大なビジネスにもなるでしょう。
ナルトの世界観をメタバースで味わえ、木の葉の里を飛び回ってオンラインでファン同士の繋がりができる。
そしてメタバース内にあるショップでオリジナルグッズを購入すると実際に家に届く、みたいな実装も難しくはないでしょう。
日本企業が保有するIPはメタバースとの相性が抜群なので、今後の参入に注目したいです。
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メタバースのキラーコンテンツはVtuberである理由
アイドルから市場が移行しつつある役割にあるのがVtuberです。
メタバースとの相性は抜群で、リアルに近い環境でのライブやファンとのコミュニケーション、物販などがファンと近い距離でできるようになり、メタバースのキラーコンテンツになる可能性があります。
- Vtuberの巨大な市場規模
- Vtuberはメタバースのアイコンになる
- 人が集まればコンテンツになるのがメタバース
Vtuberの巨大な市場規模
上の画像は2021年のVtuberのスーパーチャット金額ランキングです。
上位を日本勢が占めており、6位までが1億円を超えています。
もちろんスーパーチャットはマネタイズの一部であり、Youtubeの広告収益や企業案件、切り抜きや物販などが加算されるので3億円~5億円ほど稼いでいることが予想されます。
ニッチな市場であるからか、分かりにくいからかあまり古い企業からは注目されていませんが、Vtuberは巨大な市場です。
Vtuberはメタバースのアイコンになる
メタバース空間でライブをしているアーティストが増えてきています。
ジャスティンビーバーやスヌープドッグ、トラヴィススコット、日本だと米津玄師などがメタバース空間(フォートナイトも含む)でライブしています。
こういった場ではやはり似ているとはいえ、アーティストは3DCGのモデルになってしまいますよね。
対照的にVtuberであればそのままの体でライブをしたりファンとの交流ができるわけです。
Vtuberはメタバースのキラーコンテンツになる可能性があり、人を多く集めることが可能になると予測されます。
人が集まればコンテンツになるのがメタバース
メタバースは「仮想世界」なので、人が集まるようになれば自然にその人自体がコンテンツになってきます。
VR Chat内にあるポピー横丁では新宿ゴールデン街のようなワールドが用意され、夜な夜なユーザーが集まってリアルで酒を飲みながらメタバース内での会話を楽しんでいます。
現実世界と同様、人とのコミュニケーションがあればそれ自体がコンテンツにもなります。
メタバースのコンテンツ制作に必要なスキル
メタバースのコンテンツ制作はこれから来るメタバースの時代において重要なスキルになります。
- 3DCG制作
- VR・AR制作
- ブロックチェーンプログラミング
上記のようなものが考えられます。
ディズニーのように、まずはリアルとデジタルの統合という意味ではAR制作→VR→メタバースといった流れで世の中に広がっていくと考えられます。
個人がメタバースで稼ぐ手段は下の記事でも紹介しているので、合わせてご覧ください。
メタバースはコンテンツを保有する日本企業に未来があるかも
日本企業にチャンスがあること、メタバースの鍵はコンテンツであることを紹介してきました。
世界の大企業が次々にメタバースに参入し、アメリカのニュース番組では毎日暗号通貨の価格についての議論が株や為替と同様に取り上げられています。
日本ではほとんど取り上げられないことから、このままでは取り残されそうな予感です。
まずはメタバースを実際に体験してみて、未来を感じてみてください。
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