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NFTアートの99%がゴミである3つの理由

NFTアート、特にプロフィール用のjpegなどが紐づけられたNFTアートの価格が高騰してバブル感が強いですが、実際のところ99%はゴミになります。

 

NFTアートがなぜゴミになるのか、理由を解説していきます。

 

NFTアートの99%がゴミである3つの理由

NFTアートが出品されているOpenseaを見てみると、そのほとんどに価値がついていないのが現状です。

 

というのも、元々評価されるアート作品やメッセージ性のある現代アートを手がけていたデジタルアーティストが作品をNFTとして発表するのならまだしも、一般人が「儲かる」という言葉を聞いて副業として謎のアプリで作った絵をNFTにして売っているものがほとんどだからです。

 

少し見られるようなjpegもクラウドーシングで格安で制作された「NFTアート」というの名前のイラストです。

 

価値がつかないのは当たり前だし、もしマーケティングに成功して売上がある程度上がっても近い未来にゴミになるのは当然です。

 

ということで、NFTアートがゴミである理由は下記。

 

  • そもそもアートの価値は共同幻想
  • 事業としての取り組み<金だけ稼ぎたい
  • NFTのほとんどは高度な詐欺

 

では順番に見ていきましょう。

 

そもそもアートの価値は共同幻想

これをいったら元も子もないですが、アートも法定通貨も全て共同幻想で成り立っています。

 

暗号通貨も同じで、もちろんNFTの価値もそうです。

 

価格は相対的につけられ、「盛り上がっている」「なんとなくイケてる」みたいな感じで価格がつきます。

 

特にクリプト関連では法定通貨に換金せずに溜まっている泡銭的なEthereumやBitcoinを持っている人も多く存在することで、その資金がNFTに流れ込んでいます。

 

NFTの前には高利回りで運用できるDeFiにも大量の資金が流入していました。

 

元々デジタルウォレットに資金が潤沢にある人が多いことがNFTに高い価値がつく一因になっています。

 

ギャンブルとして確かに稼げてしまうNFTが環境を加速させる

BAYCやClone X、Azukiなど確かにNFTのエアドロや新規コレクションを次々と発表することで事業として回っているようなコレクションは多々あります。

 

AxieやStepnなどNFTを活用したブロックチェーンゲームも早期に参入すればある程度資金を増やすことができ、稼ぐことができます。

 

泡銭をNFTやブロックチェーンゲームに数十万円、数百万円の単位で費やすことで、確かに稼げてしまう。

 

稼げるが故に「稼げそうな印象」がNFTにつき、次々と初心者が参入し資金を投入していきます。

 

しかし会員券的な役割を果たすjpegと紐づいたNFTに正当な価値が評価できているかというと不透明です。

 

確かに稼げてしまうことから、共同幻想が加速しているのが現状ではとも考えられます。

 

事業としての取り組み < 金だけ稼ぎたい

NFTコレクションはただのJpegを保有できる機能ではなく、著作権やその他IPを全て放棄するCC0として販売されているNFTは少ないです。

 

特に日本初のNFTプラットフォームで多いのが下記のようなものです。

 

  • 二次販売はNG
  • 著作権の譲渡ではなくNFTの販売です

 

二次販売やそのjpegを活用して何らかの取り組みができないのであれば、購入する意味がありませんよね。

 

それでは価値のないただのjpegを「NFTアート」という体で販売しているだけです。

 

事業としてではなく、波にのって金だけ稼ぎたい

金を稼ぐのは大切だし、金があれば事業を拡大でき、さらに価値提供ができるのでとても重要な点です。

 

しかし、価値のない物を売りつけて金だけ稼いだところで継続的に金を稼ぐことはできなくなるし、信頼も失います。

 

NFTコレクションとして販売されているもののほとんどはクラウドソーシングで画像を作り、ロードマップも守らずに売り抜けて金を稼ぐためのものです。

 

そういったものは一時的にマーケティングに成功してもゴミになることは確実ですよね。

 

NFTアートをゴミで終わらせないために事業として価値を産むための仕組みを付与して真面目に運営していくことが大切です。

 

NFTのほとんどは高度な詐欺

Bored BunnyというNFTプロジェクトがあります。

 

メイウェザーやDJ Khaledのような芸能人やインフルエンサーを使って認知を拡大し、売上を分配、結果ほぼ電子ゴミの価格にまで落ちました。

 

購入した側も値上がりを期待して投機目的で購入している人がほとんどなので、自業自得といえばそうなのですが、かなり高度な詐欺が横行しているのが現状です。

 

日本ではICOブームの時にガクトを起用した詐欺コインのスピンドルが話題になりましたが、結果捕まっていませんよね。

 

法律が追いついていないクリプトやNFTは「稼げそうな雰囲気」に集まってきた養分を現金化するため、詐欺師たちが集まってきています。

 

対処法は目を肥して詐欺かどうか見抜けるようになるくらいしかないでしょう。

 

NFT詐欺のよくある手口についてはNFTの危険性とその対処法【詐欺DMが毎日届く世界】でも紹介しているので参考にしてみてください。

 

NFTアートのほとんどがゴミになるのは過去から学べばわかる話

ICOブームで多くの草コインが作られました。

 

Doge Coinのようにミームとなって何故か値上がりしたものもありますが、そのほとんど電子ゴミになりましたよね。

 

ブロックチェーンを謳い資金を集め、結局機能をはたせていないものもたくさんあります。

 

それらの多くはフォロワーが多く何をしているのかわからない美人インフルエンサーや環境問題支援、途上国支援をしている良いことをしていそうなインフルエンサーが関わっていることが多いです。

 

過熱したブームの先にはゴミプロジェクトの墓場ができるのは当たり前

ICOをして資金を集めたコインのほとんどはゴミになり、NFTプロジェクトもそのほとんどがゴミになります。

 

ITバブル当時、光通信は多くの「IT系スタートアップ」という肩書きの会社に投資しましたが、そのほとんどは倒産、もしくは事業自体がないような企業ばかりでした。

 

中にはサイバーエージェントやライブドアなど成功した企業もありましたが、ほとんどはドブに金を捨てたのと同じ結果になりました。

 

時代は繰り返すので、NFTアートのほとんどがゴミになるのは当たり前ですよね。

 

NFTアートのほとんどがゴミでもNFT自体はゴミではない

NFTアートのほとんどがゴミになっても、NFTそれ自体は技術であり活用事例は徐々に出てくることでしょう。

 

不動産や医療、個人番号など既存のシステムよりブロックチェーンに相性の良いものは多くあります。

 

NFTアートの使い道5つとビジネス利用の可能性でも事例を紹介しているので、興味がある人はどうぞ。

 

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