NFTバブルなどと騒がれていますが、文化や環境の問題で日本ではNFTが流行らないと考えられます。
その理由3つと日本で流行らないなら、どのようにビジネスチャンスを見つけていけば良いか考えていきます。
目次
NFTが日本では流行らない3つの理由
日本でイノベーターやアーリーアダプター的な動きができる限られた人たちは飛びつくのも早く、ビジネスチャンスと見て行動している人もたくさんいます。
しかし、NFTが日本で一般層まで広がって流行っていくのかというとまず難しいのではと考えられます。
理由は下記の3つ。
- そもそもアートに投資をする文化がない
- NFTが難しすぎる問題
- 法規制・税制面の環境整備が厳しすぎる
そもそもアートに投資をする文化がない
日本という環境の中で生活している現代人はアートに投資をする、という考え方を持っている人はごくわずかです。
理由はとても簡単で、税制面が整備されていないから。
アメリカではビジネスで成功したり、アートで成功、もともと金持ちの家庭に生まれた人などまとまった資金のある人はアートに投資をします。
例えばアメリカではアートを1年以上保有した後、寄付をするとアートの市場価格と同額が所得税や法人税から控除されます。
- 海外→アート投資に関する税制優遇が厚い
- 日本→税制優遇がほとんどない
日本では美術作品を多く保有する家庭では相続時に市場価格が高いと税金を多く取られます。
税金のために売却をせざるをえないなら、早めに不動産に変えたり海外へ移すことも考えますよね…
もともと日本ではアートへの投資を促進する文化がなく、同様に「NFTアート」への投資も避ける傾向が強いです。
NFTが難しすぎる問題
NFTを購入したり、販売するまでのステップは現状UXが悪すぎるので一般に普及するには難しすぎる問題があります。
- Ethereumを取引所で購入する
- Metamaskなどデジタルウォレットに送金する
- 高いガス代を払って購入する
基本的な流れは上記の通り。
Metamaskに送金する時点で、ブロックチェーンが違うと暗号通貨は消えます。
そして、詐欺NFTプロジェクトに引っ掛かると購入したNFTの価値は0になります。
ブロックチェーンと暗号通貨のおかげで世界と簡単につながると同時に、リスクも世界規模になります。
また、日本では当たり前のカスタマーサポートは分散化されたサービスの利用時には受けられません。
また、クリプトネイティブな若者を中心に発展していくNFTは高齢社会の日本では流行らないでしょう。
法規制・税制面の環境整備が厳しすぎる
2017年から2018年の暗号通貨ブームは日本がトップを走っていました。
まだコインチェック事件の記憶が新しいのか、暗号通貨に懐疑的な日本人は特に多いですよね。
2008年まで著作権の問題でGoogleなど検索エンジンを日本で開発するのは違法でした。
旅行業やタクシー業界など既得権からの反対があるので、AirBnbもUBERも日本では発展しませんでした。
また、ラジコンでは世界トップの技術を持つ日本でもDroneは飛ばすことができないので中国に覇権を握られてしまいましたよね。
既得権益を中心とする従来のビジネスを守るために、日本では法規制や税制の環境整備が遅れます。
現状日本ではNFTのエアドロップなど利益の分配に当たるとされると、「証券」とみなされる場合があります。
日本の場合法律や税制面での整備がほとんどされていないことから、何が犯罪となるのかわからず特に大企業で身動きが取りづらい状態が続いています。
過熱する海外と遅れる日本
海外では大々的にイベントが開催されたり、大きな資金の投資を受けたり、新たなテクノロジーを推進する流れがあります。
日本では弁護士がストップをかけ、日本でのビジネス展開が難しいからシンガポールやドバイなど海外を拠点にすることで法規制を回避する動きが顕著です。
日本から新たな産業は逃げていき、環境としてビジネス展開をしやすい地域に移住し取り組むことになるのが現状です。
日本でNFTが一般に流行ることはここ1~2年の間はないと考えられます。
日本でNFTが流行らないなら海外を相手にするべき
日本ではNFTが流行らないと考えられる理由を説明してきました。
特に近年、新たなテック系のビジネスはソフトウェアでもハードウェアでも法規制に阻まれ、小さく成功するか失敗する例が多いですよね。
小さく成功する理由は、日本国内の市場が中途半端に大きいことから日本で上場し、海外展開にまで至らないパターンです。
Facabookよりも早めに市場を抑えていたMixiがSNSとして終わったのは国内展開で小さく成功してしまったことが大きな理由だと言われていますよね。
Web3では言語の壁がないのでNFTは海外をターゲットにできる
外資を稼ぐために問題になるのが、下記の2つです。
- 円という独自通貨が基軸であること
- 日本語しかできない言語の壁
しかし、Web3ならどちらも関係ありません。
- Cryptoという世界通貨でやりとりする
- やりとりはテキストだからDeepL翻訳でok
特にNFTは絵であったり画像であったり、コミュニティであるなど言語に重きを置いていませんよね。
日本文化は海外に広く浸透している優位点
ナルトやドラえもん、ドラゴンボールや侍など、日本のアニメや漫画文化は先人たちのおかげで全世界に認知されています。
海外に行って日本人だというと、ナルトのこのシーンはよかった、SAOは泣ける、などアニメや漫画の話を共通の話題として振られることはよくあります。
NFTでもAzukiやClone Xなど日本文化にフィーチャーした作品は多く存在していますよね。
日本で流行らないなら、はじめから海外にターゲットを広げて展開していくのが良いでしょう。
日本でNFTが流行らないなら海外で勝負すれば良い
そもそも、日本の人口は1億人ちょっとであり、英語圏は15億人です。
簡単な話、市場が10倍以上になるので売上も10倍以上を狙うことが可能ですよね。
NFTを展開するなら日本で小さく取り組むよりも海外を狙うべきであり、それが難しい話でもありません。
NFTの作り方は下記記事にて解説しているので、合わせてご覧ください。